私たちの記憶の中で、フレッド・アステアは特別な場所を占めています。彼は時代を超えた数多くのミュージカルの真の魅力的なヒーローで、重力に逆らうかのような優雅さやリズム、創造力は今でも数多くの人たちを鼓舞します。あまり想起されませんが、彼のアーティストとしての才能のもう一つの側面、それはジャズのレパートリーでは欠かせない皆の記憶に残る数多くの曲は、もともと彼のために書かれたものでした。ジョージ&アイラ・ガーシュウィン、アーヴィング・バーリン、コール・ポーターなどの著名な作曲家は、名高いシンガーよりもアステアに自分たちの曲を歌ってもらうことを好んだと言われています。
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まだ5歳の頃よりダンスを習い始め、偉大なるクラシックミュージカルの音楽にさらされたウェンディ・リー・テイラーがダンスとその音楽に夢中になるのは必然的なことでした。ほぼ無意識のうちにウェンディが天職を見出したのは、ミュージカルのレパートリーのおかげでした。何年にもわたり歌やダンスや振り付けを学び、彼女はフレッド・アステアの世界に染まっていったのでした。
オーストラリアや日本で多数の契約を経て、ウェンディは南半球を去り、パリのリドで伝説的なブルーベリーガールズの一員になりました。それは非常に豊かな経験でしたが、自分の青春時代を満たしたすべての旋律に別の目線から解釈を投げ掛けるジャズに魅了されていることに気が付きました。ロンドンのウエスト・エンドにつながるシンガーとしてのキャリアにより一層魅了されるのは自然なことだったので、15年に渡り在籍したリドやパリのジャズクラブ、フランスや祖国オーストラリアのフェスティバルなどで歌い続けました。
「Remembering Fred Astaire」 は、単にフレッド・アステアに捧げるプロジェクトではありません。それは私たち一人ひとりに夢を抱かせる本物のクリエイティブな音楽の世界への巡礼や旅を表わします。もちろん、彼女が長い間戸棚でほこりをかぶっていたタップシューズを引っ張り出す衝動に駆られたのは、言うまでもありません。
このトリビュートアルバムで共演するウェンディ・リー・テイラーとフィリップ・プティ・トリオは、フレッド・アステアがキャリアを通して制作、公演した曲を盛り込みタップダンスとジャズを一つにします。
ウェンディ・リー・テイラー – ヴォーカル & タップダンス
フィリップ・プティ – ピアノ
ピエール・メイングール – ダブルベース
エリック・デルビュー – ドラム
エルヴェ・メシネ – フルート (8曲目にゲスト出演)
新しくリリースされたアルバム 「Remembering Fred Astaire」は、現在 ストア からご購入いただけます。
このリストは、プロジェクト「Remembering Fred Astaire」のコンサートのみが含まれます。ウェンディのすべてのプロジェクトの全リストは、イベントページ よりご覧ください。
